食品廃棄物を活用した特殊肥料「たいちゃん」を使い、有機野菜を栽培。市民に安全で栄養価の高い食材を提供し、地域の健康を支援します。
みのかもフードサイクルプロジェクト
描く農業コンセプト・・・・未来につなぐ循環

学校給食や市内の食品製造工場等の食品廃棄物を活用し製造した特殊肥料「たいちゃん」を使い、安全で栄養価の高い有機野菜を市民の方に提供する事を目的に、」健康増進をテーマとした「健康のまちファーム」として、令和5年5月より本郷町地内でサツマイモなど有機野菜の実証栽培を開始しました。
栽培したサツマイモなどの有機野菜は、市民に提供するだけでなく、有機野菜の栽培から健康増進に寄与する栄養価の高い食材を開発するまでを本事業の目的とします。
かもフードサイクル株式会社は、未来の子供たちのために価値ある資産をつなげる活動を支援します
解決すべき課題と目標
ごみ減量と活用
美濃加茂市学校給食センターから排出される調理くずについては、弊社富加クリーンセンターにおいて、年間25トン程度をリサイクル処理し、有機JAS資材「たいちゃん」として市内の農家でも活用いただいています。
弊社では令5年5月から古井財産区の圃場において、この「たいちゃん」を使った有機野菜を栽培し、循環型農法1による環境保全型農業実証2を行っています。
- 循環型農法とは・・・?
従来の化学肥料や農薬などだけに頼るだけではなく、一般家庭や工場などから出た本来ならば廃棄するものを肥料として活用し資源を循環させる農業システムを指します。 ↩︎ - 環境保全型農業実証とは・・・?
農業の持つ物質循環機能を生かし、生産性とのちょうわなどに留意しつつ、土づくり等を通して化学肥料、農薬の使用等による環境負荷の軽減に配慮した持続的な農業です。 ↩︎

格外品など廃棄農産物の活用
有機野菜を栽培する場合格外品が多く、廃棄野菜が大量に発生するのも事実です。格外品や調理過程で発生する廃棄野菜やフルーツを含め加工(乾燥・ペースト・ジャムなど)することで、健康にいい商品や工場用一次加工品などエシカル商品の開発を行います。

高齢者雇用と生きがい創出
高齢化が進み、高齢者問題は大きな社会問題となっています。
しかし、重度な介護状態や長期入院が必要な高齢者はそれほど多く無く、健康な高齢者が圧倒的に多いと感じます。
今回健康のまちファームやみのかもに西部デイサービスセンター跡地を利用した農産物加工場所を整備しました。
栽培から加工までを高齢者が中心となって担う「体験型高齢者福祉施設農園」事業を行うことで、高齢者雇用と生きがい創出につなげます。
